塗装工事ではご存じの方も多いと思われる逆プライマー。
逆プライマーというのは、
コーキング材に含まれる可塑剤の移行を防ぐプライマー。
可塑剤というのは、樹脂を柔らかく保つ為の添加剤で、
コーキング材や電気のコードなどに含まれています。
これらの素材は品質を保つ為に適正量を添加されています。
可塑剤は、可塑剤を多く含む樹脂と可塑剤の入っていない樹脂が接すると、
少ない方へ移行する性質があります。
可塑剤を含む製品に、塗料を塗ると、
コーキング材などから可塑剤が移行して、
その部分の塗料が柔らかく(ひどい時は乾かない)なってしまいます。
最近は、可塑剤の含んでいないノンブリード型のアクリルコーキングや、
ウレタンコーキングが多く流通していますが、
耐候性が高く塗料を塗ることが出来る、変成シリコンには、
可塑剤はしっかりと含まれています。
可塑剤が含まれている → 塗料が柔らかくなる → ホコリや汚れがつく → コーキングの黒い筋が出てくる
ということになります。
早い話が汚れて見苦しくなるのです。
それを防ぐ為に、逆プライマーを用いります。
逆プライマーはエポキシ系。
エポキシ樹脂は可塑剤を遮断するのです。
このまま使えば、普通の使い方でハックではありません。
実は逆プライマーというのは大変乾燥が早いのです。
塗装業者であれば経験したことがあると思うのですが、
サッシのシーリングをした後、直ぐに塗装をしなくてはいけないとき。
実際の施工はコーキングが硬化した後に施工するのですが、
工期が無い時など、コーキングの後すぐに養生を行うことは少なくありません。
すると養生用シートが「ヒラヒラ」とするたびに打ちたてのコーキングに触れて、
サッシを汚したり、コーキングをベチャベチャにしたり・・・。
これを防ぐのに、逆プライマーを使います。
「そっ~」と、触って指につかない程度コーキングが硬化すれば、
逆プライマーを塗ることが出来ます。
逆プライマーは直ぐに乾くので、
塗布後養生をしてもコーキングをクチャクチャにすることはありません。
しかも、元々の性能である可塑剤を止めるので一石二鳥です。
もう一つの逆プライマーの使い方。
鉄部を塗るっている時、
サインペンで書かれた文字が浮き出てきた経験はありませんか?
これも逆プライマーをひと塗りするだけで止めることが出来ます。
あと、EPを塗っている時のサインペン・アクなども止まります。
一度お試しください。


